大人気のたまごっちユニのAボタンが反応しなくなったということで修理の依頼がありました。
他のB/Cボタンの反応も鈍いとのことなので、まるっと診断します。
たまごっちユニでは、シリコンボタン破損での修理依頼が多数なのですが、その他の修理も少なからずありまして、今回の修理のそのひとつになります。
ボタンが完全に反応していませんね。
ボタンの反応がないという故障では、初期のたまごっちであれば、基板の電極に汚れや異物の付着があったり、押しボタン側の電極劣化などあります。
ですが、2023年発売のたまごっちユニで、はやくも導電塗料の劣化剥離は考えづらいですが、いづれにしてもでは、たまごっちユニの診断を開始しましょう!
ご存じのとおりたまごっちユニの本体のネジは、ネジ隠しの蓋付いています。

こじって外すのは最終手段として、蓋はホットボンドで引っこ抜けるか挑戦します。
正直、かなり大変でした。
一回では外せず、数回を繰り返すことで徐々に蓋が緩み外れるという感じです。
粘り強く繰り返すのがコツかもしれません。
因みに、今回はひとつの蓋で、4-5回の繰り返しで外れました。
余熱十分にホットボンドを溶かし蓋にかぶせます。
それをラジオペンチで摘まみ引っこ抜きます。
摘まんで引くので、中央の盛り上がりを高くしておきます。

無事、きれいに蓋が外せたところで診断開始です。

これですね!
基板の櫛型の電極パターンに汚れが付いています。
恐らく、黒いのはシリコンボタン側の導電塗料が剥離した箇所でしょう。
これでは、導通不良を起こしますね。
まずは、IPAで表面的な汚れを拭き取り、接点復活剤でメンテナンスします。
それでも除去できない場合は、物理的に研磨して除去します。
基板の電極は、配線の銅箔は薄いので程度の拡大鏡で目視つつ慎重に作業します。

こびりつきが強固でしたが、研磨でかなりきれいになりましたね。
バッテリーがつながったままなので、ボタンの反応に気をつけてくださいね。
思わずデータを消してしまいます。
ここでボタンの反応については、これで修理できたのですが、シリコンボタン側の導電塗料が剥離しているので、シリコンボタン側も新品に交換してしまいます。
当医院在庫のタイプAのシリコンボタンに3つとも交換します。
次に、たまごっちユニでの不具合あるあるのバッテリーパックの両面テープ剥がれの懸念があるので、クッション材を設置します。

最後に一度開封をしているので、正常に充電開始がなされるかを確認してネジを締めます。

無事、充電開始でマークも切り替わります。

では、あたらしいたまごっちで動作確認します。
詳しいことは、分からないのですが、恐らく保存データは、無事なのですよね!?
お金の残高もそのままでした。
アイコンに何やらマークが付いていますが、すみません、良く分かりません。。。
( ̄▽ ̄;
対応も早く、とても丁寧に取り扱ってくださって非常に満足しました。
ボタンもばっちり動きます。不具合が起こる前より反応も良くなりました。
また何かあったら是非宅配おもちゃ病院さんに修理を依頼したいです。
~依頼者のご感想より~