たまごっち ケーたま 修理

可愛らしいシールですね。

ネジは錆びて溝が潰れていますので、新品に交換します。

さて、このケーたまは、ベースはたまごっちプラスのようですが、『赤外線通信ができるたまごっちの「ケーたま」、20周年を記念して全世界でリバイバル』とのことです。

「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」20周年を記念して、リバイバル版となる「Tamagotchi Connection」が全世界で発売される。

だそうです。

恐るべし、20周年の全世界で大人気のたまごっちです。

さて、不具合の症状は、電池を入れてもなかなか起動せず、押しボタンも先の遅いもので押し込まないと反応しないそうです。

起動不良は、電極の汚れかもしれませんが、電源が突然切れたり突然入ったりでなければ、他の不具合の線が強そうです。

押しボタンの反応は電極の汚れでしょうか。

では、診断します。

早速、電極の汚れを懸念して接点復活剤で電極を拭きあげておきます。

次にボタンを入れてみると、起動しジャガイモのような卵がゆらゆらします。

しかし、待てど暮らせど一向に孵るそうすがありません。

通常、3分ほどで孵るのですが、うんともすんともです。

押しボタンも反応せずリセットのみができる状態です。

他の修理でも経験していますが、この起動直後のジャガイモのゆらゆらは、IC内のCR発振で起動しております。

ですが、時間制御は、外付けのクリスタルに切り替わるので、進まないときは32.768kHzのクリスタルの故障を疑います。

マイコン回路の設計やマイコンの設計経験があれば、このあたりの回路はご存じかとは思いますが、起動自体は内蔵の発振を使い無事起動できたところで外部発振に切り替えます。

まぁ、信頼性の問題なのでしょうが、よくある回路仕様ですね。

クリスタルの発振ははり付いたままですね。

半田クラックの懸念もあるので、ひとまず半田付け部分を溶かしなおしてみます。

改善しません。

で、クリスタルを交換してみます。

無事、発振しました。

さて、次に押しボタンを確認します。

電極に汚れが付着していますね。

恐らく、この汚れはシリコンボタン側の導電ゴムの残骸のようです。

アルコールできれいに掃除をしておきます。

で、起動確認をします。

無事、初期設定できるようになりました。

ではでは、組み立てて、次に時計設定をして秒が進むことも確認し、卵の孵化をまちます。

無事、孵化しました。

ボタンの反応も回復しました。

まだまだ安心できません。

半田付けをしているので、12時間以上放置してから起動の再確認します。

問題ありませんね。

動作確認

これにて修理完了です。