お知り合いの方から当医院の紹介されてということで修理のご依頼がありました。
たまごっちみーつのサンリオバージョンということで、調べてみると、なんと目の飛び出る限定商品のようなたまごっちです。
さてさて電源が付かなったとのことです。
つい最近も同じ商品の断線修理をしたばかりです。
当初、依頼者様は、ご近所のおもちゃ病院に持ち込むことを計画されておられましたが、当院の過去の記事もあるように、いい加減なおもちゃ病院も多く、診断や修理を称し壊して修理不可能と返された方の対応したことが多いため、そのようなこともある旨をお知らせしたところ、やはり当医院でということになりました。
例えば、ただの断線なのに、分解作業で液晶を割ってしまったという顛末ではもうどうしょうもないですからね。
ではでは診断をしましょう。
電池ボックス横のヒューズが切れていますね。
電池ボックス電極端どうしで導通が取れていません。
以前、たまごっちピースでも同じヒューズ飛びの修理をしたことがありましたが同じ故障のようです。
ヒューズは接着剤で固定されているので、ゆっくり取り出します。
過去のデータ取りでは、平均15~20mA流れますので、手持ちの最小ヒューズで交換します。
インターネットの他の修理記事で、切れたヒューズを短絡してしまう、たいへん危険な行為を紹介しているサイトがあります。
決してやってはいけません。
ヒューズは保安部品であり切れた要因がはっきりしない場合、安易に短絡すると本体を壊します。
過電流の原因が外的要因で、本体側例えば制御LSIを保護するためだったとしたら、短絡すると次回は守ってもらえずLSI故障となりトドメをさしてしまいます。
手持ちのヒューズに交換します。
同じ長さになるようにリードをカットし導線を移殖半田付けします。
じゃん!
本体に設置してボンドで固定します。
問題ありませんね。これにて修理完了です。