毎年クリスマス時期になると依頼のある、大人気『サンタクロッチのたまごっち』です。
今回は、緑色の筐体です。
どうも赤の筐体もあるようです。
箱から開封したのだが、起動しないということです。
電池蓋のネジも2本とも折ってしまったそうです。
ボタン電池から液漏れしてらしく電極に腐食が出ているそうです。
依頼者様からのご希望で、超特急での診断と修理となりました。
受け取りの当日中に修理まで終えることができ、翌日には返送できました。
では、診断しましょう。

きれいにネジが折れていますね。
埋没したネジの残骸は、除去しネジ穴は再建します。

絶縁シートにも漏れた電解液が付着しています。
電極に腐食が広がっていますね。

こびりついた粉が層になっています。
では、本体を開封したいのですが、ここで難関があります。

電池蓋のネジが固い場合、本体側の赤丸枠のネジも固いことが多いです。
そう、デビルっちのたまごっちも同様です。
まず、この赤丸枠のネジが無事外せるか恐る恐るネジを回します。
で、キタ――(゚∀゚)――!!

無事に本体側のネジは綺麗に外せました。
まずは、第一の難関を突破です。
で!ネジの支柱に注目します。

白くなっている箇所に注目です。

逆側も支柱の中央が白くなっています。
そうなのです。
ネジが固い場合は、ネジの穴の対して長いネジをねじ込んでいるんですよね。
そんでネジの先で強く押し上げられ白く浮き上がったようです。
そのため溝に強固に固着したという次第だと思います。
ネジ穴の支柱を掘ります。

ネジの残骸と除去します。

もう片方も無事除去に成功しました。
形や表面を整え補修に取り掛かります。
依頼者様は、当医院オリジナルのワッシャー付きネジをご希望とのことなので、装着し補修します。



周囲をマスキングし盛ります。

バッチリですね。
綺麗に折れたネジの残骸を除去できネジ穴も補修できました。
さて、腐食している電極は、ルーターのブラシで研磨して抵抗値を計測します。

導通は問題なくできるようになりました。
完全に母材をむき出しにすると、まだ錆を加速させます。
問題ありませんね。
クリスマス前に返却できそうです。
この度は丁寧な対応ありがとうございました!
またご縁がありましたらよろしくお願いします🙇♂️
~依頼者のご感想より~