たまごっちユニ シリコンボタン全交換

Bボタンの押し込み時の戻りにくくなっているとのことです。

A/Cボタンも含めて劣化や破損が予想されるため、全交換を前提に依頼がありました。

今回は、シリコンボタンの不具合以外にも筐体のひびについても相談がありました。

実は、たまごっちユニの修理依頼を多くいただき、診断をしていると、筐体のひびについても多く確認しております。

恐らくですが、落下などの衝撃でひびが入っているように感じます。

ただ、スケルトンの筐体であるので、このひびが分かりづらい点でもありますが、今回はこのひびが実はひびではなく割れて破損しているのではないかというご心配をされておられました。

分解しひびなのか、破損なのか確認し破損の場合は接着剤を補強をします。

この期に及んでという感もありますが、ネジの蓋は、ホットボンド(グルーガン)で外し方をご紹介します。

蓋が隠れるように十分な余熱で溶かしたホットボンドを蓋にのせます。

密着度が、最重要なので十分に余熱し空気が入らないように注意します。

重要なので、もう一度書きます。

密着度が最重要です。

時間も十分おきホットボンドの先をラジオペンチでつまみ蓋を真上方向に引っ張ります。

斜めから剥がすような引っ張りではダメです。きれいにホットボンドが剥がれるだけ。

真っすぐ真上に引き上げます。

まぁ、この方法でも成功率も低かったりします。

数回繰り返し強固に噛みこんだ蓋でも徐々に引き出せれば成功しますが、どんなにやってもビクともしない蓋もありますので、その時は依頼者了承のもと最終手段でこじって外します。

4個中3個はまぁまぁ簡単に外せましたが、1個は5,6回の繰り返しが必要でした。

ここまでにすでに1時間ほど経過しておりますが、やっと分解できるようになりました。

完全な破損などは目視上ではなさそうです。

Bボタンは、劣化で一度押し込むと凹んだままになることが多くなっています。

戻りが悪いというのは、このシリコン素材の劣化が原因ですね。

劣化が進むと完全に破損して軸が抜けると思います。

他のシリコンボタンも状態を確認します。

Aボタンは、傘の付け根に白い筋がくっきり出ています。

Cボタンも傘の付け根に白い筋が出始めているので、A/B/Cボタンすべてを当医院オリジナルの新品のシリコンボタンに交換します。

因みに、リセットボタンは、新品のまま無傷なので、そのままとします。

ボタンについては、前面3つのボタンは総交換します。

当医院オリジナルのシリコンボタンは、肉厚でボタン径もサイズ間隔のギリギリを攻めて大きくしています。

押し込み時のストローク量も抑え耐久性も向上を狙っています。

シリコンボタン単品での販売もしておりますので、ご希望の方は、こちらの通信販売を参照ください。

では、他のメンテナンスが必要か確認します。

おや、バッテリーパックの両面テープが剝がれかけていますね。

強力両面テープで貼り直しましょう。

また、今後万一が剥がれたとしてもUSBコネクタへの衝突防止のためクッション材を設置します。

当医院では、たまごっちユニの修理においては全てに依頼に対してこのクッション材を設置しておりますので、クッション材が設置してある固体は、当医院の診療を受けた固体である目印にもなります。

充電開始の切り替えも問題ありません。

ボタン操作確認

ボタン操作問題ないですね。

純正のシリコンボタンではないのですが、操作感は異なりますが、しっかりした押し感に好評をいただいております。

さて、筐体にひびについて診ます。

目視できる、ほとんどのひびは表面的なひびで筐体内部まで割れてしまってはおりませんでした。

1箇所のみパックリ割れてしまっていますので、ここは裏面から透明のエポキシ樹脂を盛っておきます。

透明の接着剤なのでほぼ分かりません。

これで、また遊んでもらえると思います。


本日開封し、確認させていただきました。

本当にありがとうございました。

~依頼者のご確認より~